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伝統的な生地を織るチャム族の女性



■少数民族の手織り生地について

 伝統的な手織りのコットン生地は少数民族の間では衣装やバッグなどに古くから使用されていました。柔らかくてしかも長持ちする強度を持った手織り生地はバッグの素材としてはとてもよく合います。

 チャム族の女性は15歳くらいになるとこの生地の機織の技術を母親から教わります。家族ごとに様々な機織の技術を伝承しています。だから、他の家族には自分の家の技術は伝わりません。現代では手織り生地の需要が増えているのですが、大量生産ができないのはそのためなのです。

 木組みの織機の前に縦糸をセットして、数本の竹の棒を互い違いに縦糸に通して準備を整えると、横糸を一本ずつ通してゆきます。織る種類によっては、縦糸を一本ずつ糸で吊り上げて、吊り上げた糸を操りながら模様を入れてゆく方法も使います。この縦糸のセット方法が、各家族独特の秘伝になっています。

 1m織り上げるのにおよそ一週間かかるそうです。幅の広い布も、狭い布も、横糸を通す手間は同じなので、価格は変わりません。ちょっと考えると、幅の狭いほうが割高のように感じられますが、織り上げる人手間を考えると、納得がゆきますね。

 また、織り上げる手間によっても価格は変わります。下の写真のような生地は、通常の倍以上の手間がかかり、その上絞り染めなどの技術も必要になりますので、その分高価になるそうです。

 手織り生地は織り手の汗が詰まった布なんですね。なんだか手の温もりが伝わってくるような気がします。


■取り扱いについて

手織り生地の素材はコットンが中心ですが、柔らかさや色つやを出すためにシルクを混ぜたり、強めの色を出すために化繊を入れることがあります。
バッグに使用されている生地は通常の使用の中では、特に気を使わなくてもよいですが、まれに洗濯をするような場合には、できれば色落ちの事を考えて、他の洗濯物とは分けて洗濯機に入れてください。

また、手織りの素材ですから、もともとから糸のほつれや、歪みがあることがあります。これは、人がその手で織り上げるという物理的な理由で、やむを得ない瑕疵なのです。
 逆に機械織では味わえない、手織りでしか出すことの出来ない独特の味わいでもあります。手織り生地と長く付き合って行くうちにその良さを実感していただけるのではないでしょうか。



織りあがった手織りシルク生地。


上の生地を拡大したところ。糸の絞り染めも使っています。
この技術を持っている人は部落で数人だけです。






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